私の作曲法(3)

「異次元へのエレベーター」の中で私が意識したことを説明していきます。

さびの中で数箇所、細かいキーボード系の音や、弦楽器の和音が、ベースに背くように違うコードを響かせています。この響きに何か良さを感じる人もいると思います。これにはあるコツがあります。
まず、今回の曲はハ短調で、Cmを解決する和音として見なすことができます。
ベースがA♭、B♭のコードを表したがっているときに、音の高さで言うと、真ん中より上を担う和音をCmのままにしているのです。
つまり短調で解決しようとするベースのコード進行に対して、真ん中より上を担う和音は、すでに解決したような響きを出すことで独特の良さが生まれます。ただし長調でそれをやると、少しにごってしまうのであまり薦められません。

コードはA♭を表していて、和音はE♭を表すようにしたところもあります。これはただA♭11thを表しているのと同じようなことですが、和音自体がA♭9thを響かせたのとは、一味違う響きになります。一つの表すべき和音の音を広範囲にちりばめることでまた違った響きになるのです。

ベースに混ざらないぐらいの高さの音の和音は、基本的にはベースに由来したコードでなければならないと、頭にしみついているかもしれませんが、それがベースと、異なることによって独特の響きが生まれことがあるのです。

癒しの音楽だけでなく、一般的なインストゥルメンタルも公開しています。

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